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知多市社協からのお知らせ

お知らせ 2025年2月19日(水)
令和6年度福祉体験作文コンクール入選!

令和6年度福祉体験作文コンクール 入選作品&入選者インタビュー

 愛知県社会福祉協議会主催の令和6年度福祉体験作文コンクールに知多市立旭南中学校2年生鈴木理世さんが入選されました。 入選作品全文と入選者のインタビューをご紹介いたします。

旭南中学校2年生 鈴木理世さん「私の気づき」

作文全文

 「日本は障がい者に対する不満が少ない国です。」とある車椅子利用者の方の言葉。そうなんだ、日本はいい国なのだと単純に思ってしまった私はとても恥ずかしくなりました。そして無知な自分を思い知らされた気がしました。なぜならその方の言葉には続きがあったからです。
「だってみんな無関心だから」
 クラウドファンディングを募り、この夏に障がい福祉の新事業を常滑で始めた方のお話の中で印象に残った言葉でした。
 私自身、「福祉」について日常生活で考えることなどほとんどありませんでした。何だか難しそうで特別な何かというイメージでしたが、皆が「幸せ」に暮らすことが福祉の意味だと知り、意外な気持ちになりました。そして福祉の言葉の中には、その幸せのために「協力し合う」という意味もあり、公的支援やサービス、ボランティア活動なども含まれるのです。福祉と一言に言っても、その範囲や分野は多岐に渡り、地域における活動であったり、高齢者の方や子どものため、また災害や国際社会への支援であったりと、私のすぐ隣で福祉活動は行われ続けてきたのです。
 その中でも私が興味をもったのは、「子どもの福祉」です。調べてみると日本の社会福祉法制の中でも最初に制定されたのが「児童福祉法」(昭和22年)でした。その頃と今では子どもと子育てをめぐる社会環境は大きく変化し、課題は一層広がり、複雑化しているそうです。
 子どもの福祉を推進するためには、まず子どもを中心に考え、「子育て家庭」を社会全体で支えていくための社会参加や地域づくりが需要であり、地域住民やさまざまな人が協働することが求められています。いま地域で広がっている「子ども食堂」や「子育てサロン」などの活動が「協働」を促進する役割として期待されています。
 私はこの夏休みに子育てサロンのボランティアに参加しました。知多市で十年以上前からある「親子ひろば」に、ボランティアとして参加するのは二度目でした。ここでは玩具の消毒をし、実際に赤ちゃんや未就園の子どもたちと一緒に遊びました。私は職員として長く携わっている方に「子育て」や「親子」を取り巻く環境の変化や課題について質問をしてみました。日本の社会経済に大きな影響を及ぼすと言われている少子化問題の深刻さをここでも感じているようです。核家族化が進み近所に同世代の子がおらず、子ども同士で遊ぶ機会が少ない。それは親の孤立も意味します。閉鎖的な家庭の中で生まれる痛ましい事故や事件をテレビのニュースで多く目にします。その職員の方は、広がる格差社会の中で共働きが増えていることや、スマートフォンなどで情報が溢れていることを変化として感じているそうです。
 そんな状況の中でこのような「親子ひろば」が親子同士のつながりを作り、実際の触れ合いの中でさまざまなことを教えてくれます。それは親の不安や負担も和らげる役割となっているのかもしれないと感じました。帰っていく親子の笑顔が一つでも増えることを願うばかりです。
 また、この夏はもう一か所、ボランティアに参加しました。認可外の保育園で園長先生の許可を頂き保育士さんの手伝いをさせてもらいました。子どもに関わる仕事に興味はありましたが、実際に体験することで、その大変さに驚きました。子どもの命と安全を守るために国から決められたルールに従いながら、子どもたちの主体性を大事にして活動を行わなければなりません。一番驚いたのは赤ちゃんのお昼寝を五分ごとにチェックしていたことでした。保育園での事故も話題になっていますが、現場で働く保育士さんたちは皆一生懸命に子どもたちの成長を支えているのだと実感しました。
 言葉にすると難しいことのように聞こえるけれど、誰かが転んでしまったら手を差し伸べて起こしてあげる。泣いている子がいたら「どうしたの」と声をかけてあげる。困っている人がいたら助けてあげたいと思うその気持ちが「福祉」の始まりだと思います。この夏の体験で、身近な福祉について知ることができ、私も誰かに支えられて生きているのかもしれないと考えるきっかけになった気がしました。
 来年の自分はどんなことに気付き、どんなことを考えているのだろうか。無関心では何かに気付くことも考えることもできない。

入選者インタビュー

Q.入選と聞いて率直な感想を聞かせてほしいです

A.入選したことに大変驚き、またとても嬉しく思っています。

Q.福祉に興味を持ったきっかけ何ですか

A.小さい子どもと触れ合うことが好きで、家の近くの子どもとよく遊んでいました。中学生になったので、ボランティア活動をしたいと思い、親子ひろばに参加しました。そこで、小さいお子さんと一緒に遊ぶ中で、お母さん達ともお話をさせてもらう機会もあり、福祉に興味をもつようになりました。

Q.今後もボランティア活動をしたいと思いますか

A.子どもと触れ合うことが好きなので、子どもに関係したボランティア活動をしたいと思います。子ども食堂などの活動にもぜひ参加したいと思っています。

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