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知多市社協からのお知らせ

お知らせ 2026年2月27日(金) NEW
令和7年度福祉体験作文コンクール入選!

令和7年度福祉体験作文コンクール 入選作品&入選者インタビュー

 愛知県社会福祉協議会主催の令和7年度福祉体験作文コンクールに知多市立旭南中学校3年生石井心陽さんが入選されました。 入選作品全文と入選者のインタビューをご紹介いたします。

旭南中学校3年生 石井心陽さん「みんなで食べるとおいしいね」

作文全文

 「みんなで食べるとおいしいね。」
 これが私の小さい頃からの口癖だ。家族でご飯を食べる時も、カフェでご飯を食べる時も毎回言っている言葉だ。そんな私は南粕谷ハウスという所で二歳の頃から子ども店長をしている。南粕谷ハウスは喫茶店だが地域の高齢者や子ども、障がいのあるなし関係なく集まってご飯を食べたり、お話をしたり、サロンの活動をしたり、何かの集まりや会議まで、どんなことでもできる南粕谷の憩いの場だ。
 三年前、何か新しいことに挑戦してみようという話があった。新メニューや新しいイベントの追加などさまざまな視点からの意見がたくさん出た。その中で選ばれたのは、
 「子どもたちの参加を増やせる企画がしたい。」
だった。この発言からできた企画は「子ども食堂」だ。その内容は、中学生以下の子どもたちは百円、高校生以上は二百五十円で一食分のご飯が食べられるというものだ。さらに、毎回メニューを変える時に子どもたちやスタッフに好きなメニューを聞いたり、お楽しみ会をしたり、バンドの演奏や紙芝居を聞きながらご飯を食べてもらったりするなどのいろいろな工夫をした。そのおかげで毎回三十から四十五人くらいの人たちが来てくれるようになった。来てくれた人たちが、
「すごくおいしい!」
「こんなに豪華なのに安いね。」
とニコニコしながら食べてくれているのを見て、もっとみんなに笑顔で食べてほしいと思った。そこで思い付いたのが無料チケットだ。けれど、スタッフに
「そんな簡単にはできないな…。」
と言われてしまった。南粕谷ハウスはボランティアで営業しているのでお給料分は引いて安い値段で提供できるが、食材費はかかってしまうから無料は難しいのだ。悩んでいると祖母からとてもよい案をもらった。
「来てくれた大人に協力してもらったら?」
 それだ、と私は思った。南粕谷ハウスに来てくれた人に一枚百円で無料チケットを買ってもらい、レジ近くの棚に貼っておく。そしてお金がない子どもや忘れてしまった子どもたちにそのチケットを使ってご飯を食べてもらうというやり方だ。それなら百円を払っていることと変わらずに子どもたちは無料で食べられる。早速その案を実行した。名前はオリチケット。「オリ」はハワイ語で「幸福や幸せ」という意味であり、幸せになれるチケットだからそう名付けた。始めてすぐに常連のお客さんが一枚買ってくれた。そこからはとんとん拍子だった。どんどんチケットが貯まっていき、ついに貼るスペースがなくなるくらいたくさん集まった。チケットを使った子たちは、
「ほんとに無料でいいの?」
と言いつつも笑顔でたくさん食べてくれてとても嬉しかった。オリチケットは、イベントでの景品や粕谷っ子スタンプというスタンプ表が貯まったら交換できる景品としても配布をしている。また今では、オリチケットだけでなく、地域の大人たちが募金活動に協力してくれたり、セカンドハーベストというところから賞味期限が近い食材や調味料などいろいろなものをもらうことが増えたりした。そのおかげで、たまに小学生だけでなく中学生以下無料でご飯を食べられる子ども食堂にするなど、子ども食堂の活動は大きく成長している。そして今年は、日本福祉大学の大学生たちが企画を立ててくれたのでお楽しみ会も大盛り上がりだった。その日の昼ご飯を食べている時に、
「みんなで食べるとおいしいね。」
と言ったら、みんなが「そうだね。」と共感をしてくれてとても嬉しかった。
 「みんなで食べるとおいしいね。」
という言葉は魔法の言葉だと思う。別にみんなで食べても一人で食べても味は変わらない。一人で食べる方が好きだという人もいる。けれど、みんなで食べるとおいしいと感じるのは、いろいろな人と今日あったことを話したり、コミュニケーションをとったりしながら食べることで寂しさや孤独感がなくなり体だけでなく心も温まり元気になるからだと思う。私はこのような小さい頃からずっと行ってきたことを生かし、これからもこの言葉を大切にしていきたい。また地域のみんなが笑顔になって繋がりをもつことができる活動をずっと続けていきたいと思う。

入選者インタビュー

Q.入選と聞いて率直な感想を聞かせてほしいです

A.嬉しい反面、びっくりしました。作文の内容は誰にでもできる経験ではないので、それを作文に書くことができ、さらに入選までできて嬉しいです。

Q.子ども食堂をやろうと思ったきっかけはありますか。

A.祖母の影響もありますが、テレビでも子ども食堂の特集をしていたのをみて、興味が湧きました。家に居づらい子の居場所があるといいなと思い、自分も子ども食堂をやりたいと思いました。


Q.「みんなで食べるとおいしいね。」と思ったきっかけはありますか。

A.家族だけでなく、南粕谷ハウスに来てくれる大好きな人たちと色々な話をしながら食べると、よりおいしいと感じるようになりました。

Q.今後、どのような子ども食堂・地域食堂にしていきたいですか。

A.もっと子ども食堂に子ども達が興味をもってもらえるように、子ども自身がイベントの企画・運営をやってみたいと思っています。
南粕谷ハウスには応援してくれる大人が大勢いるので、ぜひ実現したいと思います。

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